【競馬】競馬で長期的に勝つための馬券師バイブル (著 大串知広)
こんにちは八番です。
今回は「競馬で長期的に勝つための馬券師バイブル」について読了しましたので感想を書いていこうと思います。
まずは簡潔に結論から
・穴馬狙いの本
・情報を抽出して究極の1頭を
・メンタルについては合う人、合わない人がいそう→まとめで合いそうなら一見の価値あり
・総じて馬の要素について詳しく書いた本
・競馬を全体的には知れないが馬券には絡む要素がいっぱい
・馬券の予想をしたい人の一つの柱としてはおすすめ
序章 穴を狙え
この本は「穴を狙うことによって長期的に勝てる」を事前に説明している部分になります。
これからの説明もレース内で穴馬を見つけるための説明になっていることが多かったです。
「長期的に勝つためには穴馬を見つけた方が良いと考えている」と理解した上で本を読んでいくと深い学びにつながりました。
1章 基礎編 (p12~)
過去レース分からの予想の立て方がありました。
近2走からや前走は馬場が悪かったのに過小評価されている馬はいないかなど基本的な部分も詳しく書かれていましたが、着眼点が面白いものがありましたので載せます。
同日のタイムと比較せよ
同じ週の同じ距離で誰が優位だったか、芝とダートで分けて比較する方法が記載されていました。
実際に走るのは馬なのでその時に勝ちやすい場所は確かにあるかも知れません。
日曜日で開催されていたら土曜日分の情報も集まるはずなので前残りの馬場や後方優位などの部分で見てみようとなりました。
一つの指標として次は使ってみます。
2章 レースの見方編 (p48~)
レースの実際の写真も交え、どういったところが良い馬と評価できるかと書かれています。
実況に名前を呼ばれたか
一つの指標として実況に名前を呼ばれているかは面白い着眼点でした。
最後の直線で抜き出ている、もしくは出そうな馬をすぐに判断して名前を叫んでいる実況の方の信憑性は確かにあると思います。
全体を見ているため見せ場がある馬を挙げてくれます。
1~5着ぐらいになりそうな馬ばかりになると思いますが気になったのでまた確認してみたいと思います。
3章 重賞レース攻略編
重賞に出られる馬に大きな差はないとしてコースの適正部分で判断しようとしています。
東京中山適正
東京競馬場で好走している馬は中山競馬場ではレースで求められているものが違うので成績が悪くなる。
逆もまた然りということがデータも交えて言われています。
瞬発戦タイプと消耗戦タイプとされて血統からもおおよそ読み取れるので理解して予想しようということです。
ここまで差がつくとは思っていなかったので予想の上で参考にします。
本書で書かれていたのは東京と中山だけでしたが他の競馬場が何を求められているかまで掘り下げればさらなる発展も見込めます。
4章 条件&馬券テクニック編
これまで挙げてきた情報からどのようにして馬券の購入に踏み切るかについてです。
あと何故かここに書かれてあったものについても触れておきます。
○情報の抽出の仕方
大量に情報を仕入れて一時的に目ぼしい馬として取り上げる。
次に有力候補を情報を精査して4~6頭程度に絞り込む。
その後、マイナスの部分を確認して信用に足る馬をできれば1頭に絞るという抽出の仕方でした。
とにかく時間をかけてでも正確に予想を立てるためにはこれぐらいしないといけません。
実際に時間があれば似たことをしていたので同意できる内容でした。
△前崩れの展開を狙え
結果ありきな理由付けと感じました。
ハイペースでも崩れない時もあるし、荒れた馬場なら逃げ馬が落ちるかと言われたら必ずしもそうとは言えない。
これまでの説明にはデータがあったがこの部分ではないので信用しきれないとこの部分では感じました。
ただ、前崩れがおきた次のレースは人気が下がるので実力がある馬なら狙い目はわかるのでそういったところは見ていこうと思います。
5章 実践編 (p158〜)
馬のそのレースでの良かったところ、買えそうな要素の理由を説明してくれています。
これまでの章での説明を交えながらの実践演習となっています。
引用できる部分が少ないため今回の紹介では割愛します。
6章 馬券師マインドセット
この本で一番学びがあった部分です。
メンタルに関係する部分です。
○/△掛け金を一定にする
当たったから買い増すなどせずに投資額は一定に保とうという話です。
当たっても気持ちを大きくせず落ち着いて、外れても深く悲しまず、反省し次に生かすといったような切り替えが必要です。
分散して賭けていくことも重要だなと思いました。
リスクは分散した方が失敗した時の喪失が少ないので
ただ、競馬の性質上一つにがっつり賭けて当たりも大きくしたい人もいるとは思います。
ここは好みだと思いますが私には合いました。
×確率の問題
1番人気の勝率は33%とのことです。
そのため的中率を長期的に33%以上にすることは難しいとこの本では言われています。
私はそうは思いません。
あくまで勝率は33%であって3着までに入れば馬券内になるためこの確率の信憑性がありません。
ワイドで購入している今年度の的中率が2022/8/5現在で45%ありました。
回収率も100%以上のため既に破綻しています。
◎回収率
回収率はどの程度が現実的であるかという話もありました。
長期的にという話なので一回だけ100万馬券が当たったら回収率は跳ね上がりますが、何度も起こせるかということです。
投資の天才「ウォーレン・バフェット氏」の名前を上げて投資の回収率は120%とされていてこれ以上は難しいだろうと結論付けています。
これについては同意します。
元からの目標が回収率100%超えと以前書きましたが、現実的な目標として立てられる値がそれぐらいだろうと考えていたからです。
簡単に回収率を増やせたらもっと投資対象として見られているはずです。
この本で目標の値として120%と出してくれましたのでまずは100%超え、次に120%を目指すぐらいで競馬していこうかと思います。
この章をまとめて当たらない期間に発狂しないためにも精神的な部分の強化も必要であると感じました。
まとめ
この本も新たな視点をくれる本でした。
前回の競馬の教科書と合わせてさらに深く予想を組み立てられそうで、次に予想するのが楽しみになっています。
メンタル部分として競馬を続けていく上で欲しい内容が詰まっていたのでそれだけで元が取れていると感じました。
評価としては全員に勧められるかという点で単語について知らないと難しそうなので少し下げて7/10ぐらいと考えています。
馬券予想に直結する内容が多いため馬券目当てで買った人には10/10になる内容です。
また一応気になった部分として挙げておきます。
初版
本の出版時期ですが初版が2018年7月15日となってます。
普遍的な部分ではありますが少しだけ情報が古いかも知れません。
気になる方はお気をつけください。
次回
競馬関係の本を読んでいくのは楽しいのでこれからも続けていこうと思います。
今後についてまた記事にして書きますので次回はそれ以降となります。
ご清覧ありがとうございました。